« 離婚調停雑感 | トップページ | 極寒の家庭裁判所 »

男の離婚

調停事件を家庭裁判所で、裁判官の立場で関与させていただいていますが、調停の申し立てについては、女性からの申し立てが圧倒的に多いということに気付きました。

要するに、男性は、受け身の立場であることが殆どだということです。

大企業に勤めていたり、公務員や、医者、経営者など、経済力のある男性は、離婚の場面では妻に対して婚姻費用や財産分与など、支払いを求めらることが多いのですが、社会的な地位のある方ほど、法的な自分の立場を分かっておらず、独自の主張を繰り広げられることに驚きます、というか呆れます。

調停ですから、代理人を立てずに、本人だけでいらっしゃることが多いのですが、まず、法的に婚姻期間中は、婚姻費用分担の義務があること、離婚の際には名義の有無に関わらず婚姻期間中に形成した財産は折半が原則であるということを理解してもらうの一苦労です。ネットでちょっと検索すれば、わかることなのに、感情的に理解できないのでしょうか・・・

男の立場で調停を有利に運ぶには、独自の主張を展開するのではなく、法律の原則を踏まえた上での主張をする必要があります。

調停では、「あるべき論」と「これしか払えない論」が衝突することになりますが、世の男性方には、任意に払えるお金が最大どれくらいなのかということを誠意をもって説明することが求められることになります。

|

« 離婚調停雑感 | トップページ | 極寒の家庭裁判所 »

離婚調停」カテゴリの記事