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2012年11月

紅葉の永観堂

いまがまさに見ごろの京都の紅葉

Photo

写真は、もみじで有名な永観堂。この週末は大変な混雑になりそうです。

もみじといえば、京都家庭裁判所のお庭は、もみじの名所です。

京都家裁のホームページにこんな企画が載っていました

  • 庁舎見学会「家庭裁判所と庭の紅葉」のお知らせ↓↓
  • http://www.courts.go.jp/kyoto/vcms_lf/Kengaku121208_web.pdf

    普段は非公開の少年審判法廷を公開し、みごろとなった庭のもみじを楽しむ企画です。京都家庭裁判所は、裁判所の中ではめずらしく風情のある建物で立派なお庭があります。もみじが見ごろの時には紛争の渦中の当事者の心もなごむことと思います。

    一般公開は12月8日(土曜日)午後1時から午後3時までだけですが、京阪出町柳下車徒歩圏内。是非お出かけください。

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    ホテルの備品は持って帰っていいのか

    最近のニュースで,ホテルの備品を記念にしようと持って帰った大学生が逮捕されたという記事を見ましたが,ホテルのものをどこまで持って帰っていいの?ということで,よみうりテレビ朝の情報番組「す・またん」から取材を受け,今朝,放送されました。

    ホテルの部屋の利用に当たって,ホテルは宿泊などのために部屋を利用させる義務とその対価として宿泊料などを請求する権利があります。

    ホテルの備品は宿泊等のために必要な設備として利用できるだけで,持って帰る権利はありません。例外として,石けんや歯ブラシなどはアメニティとして1回限りの利用を前提として提供されているものなので持って帰っていいと言うことになります。

    消耗品でも,たとえばトイレットペーパーは消費してもいいけど,使わない残りのロールは持って帰ってはいけません。(当たり前ですが・・・)

    原則として持って帰ってはいけないのですから,持って帰っていいのかどうか微妙なもの・・・アメニティをいれているポーチやスリッパなどは,「お持ち帰り下さい」と書いていない限りは,持って帰ってはいけないということです。

    ただし,犯罪が成立するためには,「故意」が必要ですので,持って帰っていいかどうか微妙なもので,持って帰っていいと思いこんで持ち帰った場合には,窃盗ということにはならないでしょう。

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    極寒の家庭裁判所

    話の内容が寒いだけではありません・・・

    裁判所は12月からしか暖房が入らないということで、極寒の本日、大阪家庭裁判所の暖房なしの冷え切った建物に8時間執務して業務災害の風邪をひきそうになりました。

    冷房の時も、7月からしか入らないとのことで6月は西日のあたる調停室で頭がふらふらになりながら調停をしていたのがついこの間のことのように思いますが、本日は凍えながらの調停です。

    当事者の方々は調停中もコートにマフラー姿。小さな赤ちゃんを連れている人もいるのに、建物の中でこの寒さはありえません!!

    私もコートにマフラー姿で調停官を務めたいと思いましたが、それは裁判官室の中だけで・・・調停室にそんな姿で入るわけにもいかず。。。。

    裁判所といえども、一般市民が長時間滞在して利用する公共サービスの場所であるはずなのに、どんな規則があるのか知りませんが、なぜこうも硬直的なのでしょうか。全くあり得ないところです。

    来週の調停官の日は、冬のゴルフ場のように完全武装で臨みたいと思います。

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    男の離婚

    調停事件を家庭裁判所で、裁判官の立場で関与させていただいていますが、調停の申し立てについては、女性からの申し立てが圧倒的に多いということに気付きました。

    要するに、男性は、受け身の立場であることが殆どだということです。

    大企業に勤めていたり、公務員や、医者、経営者など、経済力のある男性は、離婚の場面では妻に対して婚姻費用や財産分与など、支払いを求めらることが多いのですが、社会的な地位のある方ほど、法的な自分の立場を分かっておらず、独自の主張を繰り広げられることに驚きます、というか呆れます。

    調停ですから、代理人を立てずに、本人だけでいらっしゃることが多いのですが、まず、法的に婚姻期間中は、婚姻費用分担の義務があること、離婚の際には名義の有無に関わらず婚姻期間中に形成した財産は折半が原則であるということを理解してもらうの一苦労です。ネットでちょっと検索すれば、わかることなのに、感情的に理解できないのでしょうか・・・

    男の立場で調停を有利に運ぶには、独自の主張を展開するのではなく、法律の原則を踏まえた上での主張をする必要があります。

    調停では、「あるべき論」と「これしか払えない論」が衝突することになりますが、世の男性方には、任意に払えるお金が最大どれくらいなのかということを誠意をもって説明することが求められることになります。

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    離婚調停雑感

    昨年9月から、家庭裁判所で、非常勤裁判官(調停官)として離婚調停に関与させていただくことになり、この1年間で延べ300回以上の調停に立ち会って、確信したことがあります。

    調停で当事者が納得して解決するのがベストだということです。

    調停前置の原則で、離婚の場合は必ず調停を先行させることとされていますが、手続きとしてそうなっているのには、まことにもっともなことだと思います。

    離婚事件において、夫婦間の問題で、事実認定をしてどちらが悪いとか、どのような出来事があってそれがどのように法的に評価されるのかということを、赤の他人の裁判所に判断してもらうというのは悲しいことです。

    最近もタレントの離婚事件でおもしろおかしく報道されていましたが、二人だけの秘密であるはずのありとあらゆるプライバシーが公にされ、非難しあうほど辛いことはありません。

    調停では、どちらが悪いとか、そういうことはひとまず棚に上げて、お互いがこれから前向きに生きていくにあたって、どうすれば相手が納得すると思うのか、というところにそれぞれが思いをいたしてもらうということろからスタートします。

    最近、わたしが当事者に投げかけるキーフレーズは、「調停を成立させるお気持ちがあるんですか?」というフレーズです。このように言えば、とりあえず、調停のテーブルについている当事者は、どうすれば調停が成立するのかという視点で双方歩み寄って妥当な解決ができると思っています。

    弁護士の立場ではこのようなフレーズをいうと「どっちの味方なんですか?」と言われて信頼を失ってしまいますが、裁判官の立場で当事者を説得するのは、はるかに説得しやすいと感じます。信義に照らして妥当な結果で双方納得していただいて調停が成立した時は、人の役に立てたということを実感でき、調停官をさせていただいてよかったなと思えます。

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