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2012年4月

婚姻費用分担その1

去年10月から家庭裁判所で裁判官(非常勤)として離婚調停の仕事にかかわるようになりました。週に1回の勤務ですが,半年間でかなりの件数を取り扱い,弁護士としてこの12年間に取り扱った事件数をはるかに超す事例に接しました。

離婚調停に付随して「婚姻費用分担請求」にかかわる問題をお話ししたいと思います。

夫婦である以上,互いに生活保持義務があります。要するに夫婦が協力し合って収入を出し合い生活を維持する義務です。別居しているからといってこの義務を免れるわけではありません。多くの場合,夫の方が収入が多いので,妻が夫に婚姻費用の分担を請求することになります。

妻からの請求を受けて,婚姻費用を支払いたくない夫の抗弁として代表例は,「勝手に出て行ったのだから払う必要がない」です。

なんとなく気持ちは分かりますが,法律的には,夫の主張は通りません。例外的に,妻の請求が「信義則に反する場合」には妻の生活費の請求が認められない或いは減額される場合があります。「信義則に反する場合」の代表例は,「不貞」です。

婚姻費用の請求は,一般的に緊急性があり,裁判所は迅速に判断しなければなりません,不貞の事実に争いがある場合には,時間をかけてその事実の存否を判断することはせず,別途離婚訴訟や慰謝料の裁判で結論を持ち越すということになります。

婚姻費用の算定に当たっては,家庭裁判所では,双方の収入から簡易に算定できる表を作成しており,調停の実務ではこの表をベースに話し合いがなされています。

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住宅ローンが払えない6

本日の朝日新聞(全国)の生活面「お財布サバイバル」という特集記事で、住宅ローンが払えない問題で取材があり、コメントしました。

住宅ローンが払えなくなった場合、何が原因で住宅ローンが払えないのか、冷静に分析する必要があります。住宅ローンが支払えないのは、住宅を購入した時の予想に反して収入が減ってしまったので支払えないのか、収入は計画通りだけれども住宅ローン以外の借金が膨らんでしまって住宅ローンも払えなくなってしまったのか。後者であれば、民事再生を利用して、住宅ローン以外の借金を原則として5分の1に圧縮して3年の分割払いすることできますので、住宅を手放さずに済む場合があります。

そもそも収入が下がってしまって住宅ローンが払えないのであれば、今後収入が増える見込みがあるのであれば、住宅ローンの金融機関の窓口に相談に行って元金据え置きなどのリスケジュール(返済計画の見直し)をしてもらうことも可能です。しかし、住宅の時価が住宅ローンの残債務よりも大きく下回っている(オーバーローン)場合、無理をして住宅ローンを支払う価値があるのかよく考える必要があります。元金を据え置きしてもらうなどして返済期間を延長すると確かに目先の支払い金額は減りますが、長い目で見れば支払う金額が増えますのであくまでも緊急避難と考えるべきです。

今後の見通しが不透明なのであれば、住宅を手放すことも選択肢の一つとして考えてください。

オーバーローンの物件を売却することを「任意売却」といいます。抵当権を持っている金融機関(保証会社)と交渉して、売買代金が残債務に満たない場合でも抵当権を解除してもらうことができます。任意売却をてがけている不動産業者はネット検索するといろいろでてきますし、競売になったあとで多数の業者が営業をかけてくるようですので、どの業者に頼めばいいのかわからないという声も聞きます。

多額の引っ越し代を支払いますということを最初から約束してくる業者は怪しいと思います。担保権者が債務者の引っ越し代として認めるのは20万円程度ですし、これも確約できるものではありません。したがって、最初から100万円約束しますというような業者を信頼してはいけません。

任意売却をすることもメリットは競売だと近所の人に知られる可能性が高いけれども、任意売却だと人に知られずにすむことです。

任意売却をしても、売却代金がローンの残債務に満たない場合には、残債務の処理が必要になりますので、住宅ローンが払えずに住宅を手放す場合でも弁護士に相談してください。

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↑↑ http://jl-hatan.net/ 

みお綜合法律事務所の 住宅ローン破たんのホームページです。

詳しくはこちらをご覧ください。

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嵐の日に講演会

昨日から、今日は暴風になるので外に出ないようにとのニュースが流れていましたが、予定通り東住吉区老人福祉センターで「相続と遺言」の講演会実施しました。

館長様が私が出演しているラジオ番組を毎週聴いていただいているとのことでお声をかけていただきました。

暴風雨の予報にもかかわらず会場は満員で皆様熱心に1時間30分の講演に耳を傾けてくださいました。

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3時過ぎに終了して外を見ると真っ暗で嵐・・・typhoon

みなさまお気をつけてお帰りくださいませ。

4月20日には弁護士法人みお綜合法律事務所大阪事務所でも、「もめないための遺言作成」のワンコインセミナー(参加費500円)を実施します。

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