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カードのショッピング枠

6月から改正貸金業法が施行され、キャッシングの借入額について年収の3分の1以下に制限されることになりました。カード会社としては、総量が規制されるわけですから、市場規模縮小と顧客の奪い合いで経営上大きな環境変化になります。

そこで注目されるのが、「ショッピング枠の拡大」と「リボ払い」の推進です。

今日事務所にお越しいただいた方からびっくりするお話を聞きました。その方はキャッシングの借入額が300万円に達しており、年収の3分の1を既に超えておられました。キャッシングの枠が縮小されましたとか、カードの会員資格がなくなりましたというお知らせが来るというのはよくある話なのですが、なんとこの方は某カード会社から「ショッピング枠拡大」のお知らせが来たそうです。

ゴールドカードではショッピングの枠が300万円くらいというのが普通です。私がこの前、つくった弁護士協同組合の提携カードはショッピングの枠が500万円もありました。

キャッシングの枠を使い切った多重債務の方が次にとる行動は・・・「ショッピング枠の現金化」です。インターネットで検索するとたくさんの広告がされています。たとえば「利用者はカードで10万円の買い物をして8万円を業者からキャッシュバックしてもらう。カード会社に対しては10万円をリボ払いで返済する。」というシステムです。一応買い物の体裁をとるために、実際にCDとかおもちゃのペンダントとかが送られてくるそうです。業者の広告には「違法ではありません」と書いてあります。

返済のためにどうしてもお金が必要な時、やみ金に借りるよりマシと思われる方もいるかもしれませんが、やみ金を利用するよりもタチが悪いと言えます。

やみ金は「やみ金自体が犯罪」ですので、やみ金から借りたお金は元金も含めて返済する必要がないという判例もあります。しかし、クレジット枠の現金化は、利用者自身がカード会社に対する詐欺として犯罪になる可能性もありますし、カード会社に対する返済義務は残ります。また破産などの法的整理を選択した場合、「詐術」として免責不許可事由に該当します。

ショッピング枠の現金化を利用した方にきいたところ、結局すごい高金利になることはわかっているけど、どうしても借金返済のためにお金が必要だったので仕方なかった・・・・でももう限界になってしまいました・・・・もっと早く弁護士に相談すればよかった・・・・とおっしゃいました。

その通りです!!!これからこのようなケースが増えることが予想されます。もっと早く相談してください!!

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