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医療過誤訴訟

医療過誤による損害賠償請求ははこれまでに5件ほど取り扱ったことがあります。

相談をお受けしたらまずはカルテの証拠保全というのが定石です。

最近は個人情報開示が法律に基づいて請求できるようになったので、証拠保全をしなくてもカルテのコピーが手に入るようになりましたが、やはり病院に実際に証拠保全に行って、気のすむまで記録をチェックするに越したことはありません。

個人情報の開示請求により病院にカルテの謄写を求めても全部が出てくるわけでもないからです。また実際に病院に行って、やりとりをすることによって、やりとりを調書に記載してもらえるメリットもあります。以前は手書きのカルテがほとんどでしたが、最近は電子カルテの導入が進んでおり証拠保全も様変わりしています。

証拠保全により証拠を確保した後は、分析をおこない、病院に過失があると判断されれば、内容証明をだして交渉にはいります。

病院はたいていの場合、医師会の保険に加入していますので、保険会社や医師会の顧問弁護士を相手に交渉をすることになります。

今までの例では、2件は交渉により解決することができましたが、2件は裁判になりました。そのうちの1件は、現在訴訟が進行中であり、どうなるのか、毎回裁判の手続きでは、ヒートアップしています。無事、勝訴判決がとれれば、このブログでご報告したいと思います。

不整脈の投薬コントロールの問題が争点になっている事案ですが、結果が重大であり、私としては絶対に勝って同じようなことがおこらないよう医療関係者に注意喚起したいと思っています。

医療過誤裁判は一般的に勝率が3割程度といわれており、勝つことは難しいのですが、判決をとることにより、広く情報を共有でき、同種の事案についての道しるべになります。医者も一所懸命やっているのに、結果責任で責任追及をされるとますます医師が積極的な治療をしなくなるという意見もありますが、だからといって、すべてが許されるわけではありません。

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